2008年3月7日金曜日
Shanghai30~蘇州古典庭園「留園」世界遺産~
タクシーで留園に到着。中国四大庭園の1つともなると、観光客も多い。バスが何台か止まっている。ちなみに奥さんは未だに機嫌が直らないが、世界遺産を見れるとなって、少し喜んでいる様子である。
こういった庭園は、インドで見たイスラム建築とは全く趣きが異なって、なんと言えばよいのか、我々日本人には比較的馴染みやすいものである。儒教の世界と言えばいいのだろうか。しかしこれらは私邸庭園であったというのだから驚きである。こういったものを政治の場やビジネスのための場として用いていたのだろうか。幾つか説明が英語と中国語で書いてあるようだったが、英語のほうをパラパラ見た程度で詳細に関してはよく覚えていないので割愛する。
こういった展示が幾つもある。昔の歴史の教科書に出て来そうな故事でも書いてあるのかという石版であるが、内容は全く分からない。
Shanghai29~東洋のベニス/Venice in the Orient~
東洋のベニスと呼ばれる蘇州に到着。上海よりも内地であるせいか寒い。ところどことに雪が積もっている。もちろん目当ては、庭園である。中国四大庭園のうちの2つがこの蘇州にあり、「留園」と「拙政園」である(他の2つは北京の「頤和園」、承徳の「避暑山荘」)。さてまずは帰りの切符を買わねばなるまいと思って、切符売り場を探す。蘇州の駅はなんでもない、本当にホームだけあるという感じで、屋根も中途半端についている。田舎の駅である。
地図を片手に切符売り場に行こうとしていると、日本語と英語混じりで話しかけてくる変なオヤジが寄ってくる。鬱陶しい。だが何故か切符売り場まで連れていって、切符を買ってくれようとする。必要以上に親切でかなり胡散臭い。結局切符が無いという何となく予想していた事態なのだが、さて困った。でもオヤジは鬱陶しい。こういう親切な感じのオヤジは基本的には自分の利益になるようにしているわけで、後で分かったのだが、このオヤジは自分の車をタクシー代わりにして観光客をカモろうとしている輩だった。奥さんは最初からこのオヤジをかなり嫌がっていたので、私は帰る方法に関して、どうしていいのか良く分からなかったが自分達でやるから要らない、と伝えた。するとどこから湧いてきたのか他のオヤジが現れる。私もいい加減気が立っているので、そういう輩は基本的に一喝する。旅行は行きと帰りの飛行機以外全てフリーだが、一応送迎時にガイドがいたので、奥さんが駅のキオスクのような店で電話を借りて、ガイドの携帯電話にかけてみたのだが、なかなか使えないガイドで埒が明かない。
最悪タクシーで帰ったら幾らするのだろうかとか、そういった不安を口にして、奥さんと揉めつつ、バス乗り場にタクシーで向かってバスのチケットを探すことにした。バス乗り場はかなり近かったが、道が悪いのでタクシーに乗ると、随分前で降ろされた。タクシーの運転手もピンからキリまでいる。そもそも私も上海で帰りのチケットが無かった時点で、気付くべきである。まあとは言っても、結局バスのチケットは案外あっさり買えた。一安心である。動車組に比べると高いが、日本人からすればそんなに変わらない値段だ。なので奥さんも機嫌を直してくれるだろうと思っていたら、うっかりしていたが、蘇州の観光地はみな17時には閉まってしまうのだ。今もう15時を回っている。蘇州の街は狭いと言っても観光名所だけでも2時間程度で全て回ることはもはや難しい。それが原因でかなり不機嫌である。とりあえずタクシーに飛び乗り最初の世界遺産留園に向かう。タクシーの中で沈黙なので、写真をこっそり撮影する。
2008年3月6日木曜日
Shanghai28~動車組/Bullet Train~
蘇州行きの動車組に乗り込む。見た目も中も、日本の新幹線と殆ど同じ。乗り心地も快適である。乗車率は100%と言ったところなのだろうか。日本と違うのは、全席指定であるということである。自由席の新幹線というのは、世界的に見ても珍しいのだろうか。新幹線は環境にも良いという話を、JRが良く宣伝しているが、確かに環境には良さそうであるし、しかも快適である。飛行機のようにセキュリティチェックも細かくなく、大きな荷物を預けたりなんだりと手続が多くない。いずれはリニアモーターカーで東京名古屋を結ぶという話もある。世界中を空路ではなく、陸路で行くということが出来れば良いが、やはり時間と金の問題でそれは不可能であろう。
駅のプラットホームに行くための通路は2つしかないので、15両からある列車の席によっては荷物を持ってかなりの距離を歩く必要がある。我々は当然ホテルに荷物を預けているが故、手ぶらに等しいの乗り込むだけだが、帰省するであろう者達はかなりの荷物を抱えている。蘇州は近いので、1時間も掛からずに着いてしまうが、中国大陸はとにかく広い。かなり遠くまでいる者もいるのだろう。
行きの電車では、混んでいるためか、あるいは切符売り場のおばやんが適当なのか、我々は隣ではなく単に連番になっているだけであったため、席が遠いな、等と思っていると、若者の3人組が席を交換してくれた。若いが故の合理性なのだろうか。彼らにとってもその方が席が近くなるし、両者にとって良い選択であると分かれば言葉が分からなくても、合理的な選択をすることが出来る。当然コミュニケーションをとるために言葉は必要であるが、困っている人間を見れば困っているかどうかなんて普通は分かるものである。一方で日本人は外国人に対してどの程度手助けをしているだろうか。 比較的優しい国民だし、何かしてお金をもらおうという発想はない人が多いだろうが、それでも言語という壁が日本という国を世界から隔離し続ける。そこに問題があると気付いているのに、それを劇的に改善しようという動きはなかなか生まれてこない。結果として教育の失敗のツケは日本の国民個人個人が負担していることになる。それに早く気がついていれば、自己への投資というものが必要不可欠であるという結論に至るはずだが、今を楽しむために金を浪費することも多い。
動車組は200km/hを超えたスピードで走り続ける。新幹線という乗り物も、様々な部品から出来上がって、鉄の塊として大地を走る。社会という仕組みも、様々な人間を構成要素(部品)として、家庭があり企業があり社会がある。所詮は歯車としての存在でしかないが、自己を主張したがるのは人間の習性なのだろうか。何か会話をしている時には、人はみな自己が宇宙の中心であるかのような錯覚をする。それらの話のうち、99%ぐらいは恐らく意味がないものであるのだが、その99%が日常となっているが故、マーケット等もそちらを向いている気がしてならない。そのような環境、あるいは時代において自己を貫くことは金にはならないが重宝され、評価されるというのが現代である。所詮は人間でしかない人間が評価したものには、価値がないように思うが、それでもそういった現実に目を向けねば自分が生きていくことが出来ないというジレンマを、どれほどの人間が抱えているのかは知らないが、少なくとも私が今抱えていることは確かである。
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Shanghai27~上海駅待合所/Waiting Area in Shang Hai Railway Station~
上海駅構内で、動車組の乗り込みの開始する時間を待つことになる。日本の新幹線とは異なり、改札を通ればそのままホームに行けるのではなく、写真のような巨大な待合所で全員が待っているわけである。大体発車時刻の15分~25分前ぐらいになるとホームに駅員が誘導してくれるのだが、直前に行って乗れないということもないのだろう。我々は初めてだったということもあって、少し早めに着いたが、結局椅子で座ってまっているだけなので、何故このような無駄なスペースがあるのだろうかと疑問が生じる。各動車組のためのホームに対しては、2つずつ待合所が用意されている。これらの人々が前と後ろに分けられて、確か16両だったので、8両ずつということになるが、席に座ったり、席が無い者は立ったまま待っている。
待合所には、我々が乗る動車組よりも後の時間に発車する他の時間帯の動車組に乗る人々も多く座っている。こんなに時間を持て余しても仕方がないと思うのだが、荷物が多いこともあってどこかを動きまわるよりも、座ってじっとしていることのほうが、彼等にとっては合理的であるのだろうか。埃が舞う空間にはあまり長時間いたくないと思ったが、それから間も無くすると担当の係がドアを開けて乗り込みが開始された。
待合所にいるのは現地の中国人だけではなく、多くの外国人もいる。上海周辺の観光地としては、やはり蘇州や杭州が代表的であるから、我々と同様に蘇州を目指すのであろう。異国の地で自分達で切符を買って乗り込むというのは、なかなか大変である。それでも彼等にとっては日本語しか喋れない駅員が沢山いる日本よりも、窓口の人間であれば基本的に英語が通じる中国のほうが旅行しやすいのだろうか。衛生面についても、恐らくだが日本人ほど他国の人間は気にしていないし、観光地に限って言えば中国も十分綺麗であると言える。インドでは観光地であっても、かなり厳しいトイレが多かったが、やはり経済の発展に伴ってインフラが整備されてこなければ、衛生面は後回しというのは仕方ないことなのだろう。そういった意味では中国の海に面した地域や、経済特区である場所に比べると、10年遅れているという感覚になる。
マーケットの混乱や実体経済への影響によって、今後はインドや中国のGDP成長率がこれまでと同様の水準であることは難しいと言われている。インドは非常に強気であり、2008年の見通しに関しても、また国内のインフレ率についても適正水準を維持できると考えているが、中国は既に各所に綻びが生じているのだろうか、完全に強気というわけでもない。アメリカへの輸出は確実に影響を受けているようであり、日本は直接アメリカに輸出するものと、中国を経由してアメリカに輸出するという大きな2つのルートがあるが、これらは両方ダメになるものだとマーケットは評価している。1日や2日で何かが変わってしまうということはない。自動車工場で働く作業員の今日と明日の仕事量が劇的に変わるということもあまりないだろう。ただ確実に経済を蝕んでいくことは間違いない。アメリカがリセッションに陥ることによって、ドルの価値がまだまだ下落し、その見込みからドル建での原油も高騰を続けている。為替は誰にも分からないが、いつかアメリカに旅行にでも行きたいと思っていたが、チャンスが到来している。3月はユーロ圏への旅行と、現時点では対円であまり下げていない通貨で旅行をすることになる。おそらく半年か1年もすれば、ユーロもかなり円に対して弱くなってくることを考えると、このタイミングでのユーロ圏への旅行は為替的にはあまり正しい選択ではないのかも知れない。それでもやはり旅行には行きたいのである。
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