2008年4月25日金曜日

Spain&France28~Plaza de Espana2~

上海の株式市場は相変わらずボラティリティの高い状態が続いている。市場の時価総額がピーク時の半分に近づいたぐらいだろうか。財産を失ってしまった中国人も多いだろう。印紙税の減税によって多少の回復を見たようだが、市場の歴史はこういった付け焼刃を歓迎していないのは明らかである。上海に上場している企業は、高騰する不動産の売却益で利益を計上し続けているという話もあるが真相はどうだろうか。実際に本業とは違うところで利益を財務諸表に計上する訳である。
このような財務諸表に基づいてその企業の収益性の評価など投資家が出来るはずがない。こういった局面では一般に普及したValuationという技術は殆ど役に立たないわけである。過去の歴史に基づき将来を予測するということが不可能であることは、多くの人に指示されている考えなようだが、それでも歴史は繰り返すと言うし、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」などということも言われている。
歴史に基づいて生きても客観的な正解というものは得られないはずである。歴史は伝言ゲームと同じように伝わるから、すぐに客観性を失って今の姿を形成していることになる。歴史を学ぶ、と口に出すのは容易いが、その作業はとてつもない情報の山を取捨選択して登り続けるということになるだろう。人生を捧げても納得の行く答えなど得られるはずがない。
私は何が正しいのかを判断することが出来ずに今生きている。自分なりの価値尺度というものに客観性を見出すことが出来ず、あるいは今世の中で流れている情報に客観的なものなどないのだから、正しいものなど有り得ない、という自我の喪失を起こしているのではないか。地球規模で考えると、自我というものは必要ないと思ってしまうが、生きる上ではそれを失うことは、人間という生物としての死を意味するのである。

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