2008年11月17日月曜日

Vietnum49~Hanoi 25~

ハロン湾で最も有名な鍾乳洞まで行くという。岸について少し歩く。歩きやすい靴を履いてこいという説明書きがあったようだが、うちの奥さんはそんなものはお構いなしで、底の分厚いサンダルを履いている。ガイドは歩くのが早い。買い物をしない=Feeが入らないからかやる気がないのだろう。最近の旅行会社が安いツアーパックを提供できるのも、現地の旅行会社に提携している土産物の店からのFeeでやりくりさせるためであると聞く。このような搾取が長続きするかどうかは良く分からないが、日本人と違って金銭が一番のモチベーションになる外国人にしてみれば、何も買わない客には「おもてなし」などという概念が思い浮かばないのは当然である。
日本人を客にするのであれば、そういったシステムはうまく行かないような気がする。日本は自国のデフレを旅行会社に押し付け、日本の旅行会社はそれを現地の旅行会社に押し付ける。本来であれば為替が是正するはずだが、円キャリーなどと言った名目金利のみを追いかける短期的な投機行為が、日本人旅行者を海外で貧しい気持ちにさせる。これが結果として、海外で買い物をしない日本人を生み出す。当然利益には敏感な業者は、中国人などの通貨の強くなりつつあり、しかも金を持っている国の観光客対策に力を入れる。日本人観光客は海外では有難がられないのは当然である。インフレなどという言葉はどこかに置き去りにしてきた我が国の名目金利が長きに渡り上がらなかったのは当然である。
しかし資産の運用という意味では、銀行に預けていても金利がつかない、増えないというのでは外貨運用でスワップポイントを稼ぐというのも分からなくはない。最近は各国も金利水準を下げてきており、それを織り込みつつあるマーケットが敏感に反応して円高を演出している。今の水準であれば、外貨を買った方が良いという話もあるが、USDなどは既に実質金利は0の水準まで来ており、JPYに対してUSDが強くなるという絵が見えてこない。EUROやGBP、AUDなども当然金利を下げる余地があるということは、円高になる余地があるということである。今までのように円安になるかどうかは分からない。結局日本は存在感を徐々に薄めていって、最後はどうなるのだろうか。残念なことにそれほどのことが予想できるほどに頭が良いわけではない。
鍾乳洞に入ったのはいつ以来だろうか。ライトアップされているところを一眼レフで撮影する。手ブレしないようにするのは難しい。次の旅行では一脚などを持っていくべきだろう。カメラにはまる人間が多いのも分かる気がする。ただ私の場合は、単にそこにあるものをそのまま写したいということである。一介のサラリーマンにはそれ以上のものを生み出すような才能は無いわけである。相変わらずガイドは歩くのが早い。無視して撮影を続けることにする。しかし鍾乳洞の中の湿度は半端ではない。一気に全身から汗が噴き出してくる。現地人のガイドも少し暑そうで、まだ来ないのかという表情をして、カタコトの日本語で「大丈夫ですか」と聞いてくる。現地の他のガイドと話をして盛り上がっているようだが、こちらには笑顔1つも見せない。
25歳ぐらいだろうか。この国の国民性なのか、あるいはこのガイドそのものの人間性なのか良く分からないが、客を置き去りにして他のガイドと喋っている、と感じてしまうのが日本人である。一方で、ガイドにしてみれば、金を落とさないケチ臭い日本人だ、ぐらいに思っているかも知れない。しかし愛想の良し悪しというのは、どこの国においても大事なものであるという前提に立てば、単に気が利かないガイドだったと思うのが良いのだろう。帰りがけに喉が乾いてコーラを買っていると、そのままどんどん進んで100mぐらいは離れてしまう。これでガイドはベトナムでは給料が良いというのだから、ラクな仕事である。

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