2008年9月18日木曜日

Thailand13~Bangkok 13~

今を記録し、記憶しておくことは重要である。未来のための投資として、これだけ沈下した世界を認識して、人類の綻びかどうかを後で検証しなければならない。それぐらい貴重な時期を私は体験しているのだと考えるしかない。
私は世界を旅することを愛している。地球上に広がる多様性というものを愛して止まない。イスラム教徒、いわゆるアラブ人による建築物、例えばタージマハルやアルハンブラ宮殿が美しいのはそれが希少だからであり、世の中の全ての建築物がイスラム建築であるのは望ましくない。イスラム原理主義者によるナショナリズムの興起というものは世界の多様性を滅ぼし、何時の間にか世界中で軍備が進み、同時に核保有がなされることになるかも知れない。
平和国家日本もその例外ではなく、北に対する軍備の高まりが核保有を促してしまうのは寧ろ自然の流れに感じる。戦争は文明を破壊するだけの政治的手段である。しかし戦争がある状態は必然的に平和ではないが、戦争が無いことが必ずしも平和であるとは言えない。党是に憲法改正を掲げつつ、結局はアメリカ人の方向だけを向いている。自民党は未だに自己の利権を考える政治家の巣窟のようである。
親にパラサイトする娘や息子により、日本の国富が消費されている。彼等もいわゆる資本主義の犠牲者なのかも知れないが、その状況を抜け出さなければ自分達が親やその親よりも豊かになることはない。これが先進国日本の現状である。資本主義によって負け組となったとされる若い親達はモンスターペアレントと化し、我が子を勝ち組に突っ込むことに必死である。
彼等もまた犠牲者である。資本主義の主役である市場はもはや人間ごときが制御出来る代物ではない。人間は不確実性の増大に伴って、何かにすがろうとする。先進国の民は永きに渡る繁栄で(それでも人類の歴史上では非常に短いが)、宗教の存在を忘れつつある。そしてファイナンスというものに馴らされた彼等は既に宗教の効用に懐疑的であり、もはや不確実性に対処するには逐一保険に頼らざるを得ないのだと言われる。

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