2008年6月11日水曜日

Spain&France64~Andalucia(Granada1)~

コルドバでの途中下車の旅を一通り終えてグラナダへ向かう。バスターミナルまでは市バスを使う。どれだけ乗っても1€である。バスターミナルに15:00頃到着。16:30のバスをWebで予約していたのだが、時間の無駄だと考えてALSAの窓口の太っていてしゃかりきな男に15:30発に変えてくれと頼むとPCをカタカタと打ち出し、「No8!」と言って交換してくれた。ロッカーから巨大な荷物を引っ張り出しバスターミナル内の乗り場へと急ぐ。バスを待っていると突然バスが変更になり、近くにいたおっさんに聞くとグラナダ行きはあっちだ、というようなことを言われて隣のバスに乗り込む。グラナダまでは約3時間。途中にはアンダルシアの街並み、延々と続くオリーブ畑がある。1時間ぐらいすると車内が急に臭くなる。息苦しい。タイヤの焦げたような臭いと排気ガスの混ざったような期待。私は喘息患者なので、明らかに体調が悪くなることを感じる。
ふと後ろの席を見ると何だろうか煙が上がっている。その席に座っている男は隣に座っているおばはんと笑いながら「なんだコレ、あっはっは」みたいなノリであまり心配していない様子だ。右斜め前に座る比較的肌の白い神経質そうなメガネのスペイン人が何かドーナツみたいなものを食べ始めた。この状況でドーナツを食べるのか?と突っ込みたくなるぐらい車内は煙っぽかったが、あっという間にドーナツを1つ食した。この神経質そうなメガネの女性はきっと食べてストレスを発散するタイプなのだろうと勝手に決め付けて、年を取ると激太りするタイプであるとプロファイル。
ちなみにドーナツはパックに入っていて2つ入りである。なんとそれを一気にこの神経質なメガネの女性は食べてしまうのである。激太りは間違いない。などと訳の分からないことをメモしている私がこのバスの中で一番神経質であるに違いない。しかしドーナツを食べるペースが速すぎる。外の景色が開けてきた。そろそろ着くのだろうかとまたそのメガネを見るとティッシュで口を拭っている。チョコレートが上にコーティングされたタイプであったのだから仕方ない。今時日本ではあまり食べないようなタイプのドーナツである。そういえば日本でもクリスピーなんとかというドーナツ屋が上陸したが、飽きやすい世界最大の消費王国日本の民にかかればせいぜい3年がいいところだろう。
煙の中をずっと我慢して、これ以上なったら言おう言おうと思っていたが、1時間半しか経っていなかった時には、やはりそこで止まっても困るという思いがあり、なかなか言い出せない。日本でこんなことがあったらきっと大騒ぎだろう。爆発の危険性とかはなさそうだが、もしそんなことがあったらブログを書くためにつかっているこのメモは遺書なのだろうか、しかし燃えてしまうだろう、今私が生きているという証は消えてしまう。最近買った結婚指輪と奥歯にある銀歯の部分だけが炭にならずに残ってくれるのだろうか。もし死ぬのであれば、死ぬ前にグラナダという街に行ってみたかった。バルセロナ、パリ、ニース然りであるとの記載。
色々なことを考えながら、隣の黒人の体臭がきついことも乗車時に比べると殆んど気にならなくなっている。少し寝ては醒めを繰り返してようやくグラナダに着くと、無駄な心配と車酔いとで体調は明らかに悪い。ここからホテルまでどう行けば良いのかなど良く分からなかったが、結局タクシーを捕まえて無事にホテルに到着するわけである。排気ガスまみれの身体を早くシャワーを浴びて解放してあげたいところである。

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